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title: Web制作プロジェクトに「予備戦力」が必要な理由
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  Web制作プロジェクトでは、仕様変更や不具合、別案件の遅延など、計画時には予測できない問題が発生します。問題が起きてから人員を追加するのではなく、必要になったときに短時間で参加できる「予備戦力」を事前に準備する考え方について解説します。
canonical: 'https://mixed.co.jp/articles/web-project-reserve-capacity/'
updatedAt: '2026-08-31'
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# Web制作プロジェクトに「予備戦力」が必要な理由

Web制作プロジェクトでは、仕様変更や不具合、別案件の遅延など、計画時には予測できない問題が発生します。問題が起きてから人員を追加するのではなく、必要になったときに短時間で参加できる「予備戦力」を事前に準備する考え方について解説します。

公式ページ: [https://mixed.co.jp/articles/web-project-reserve-capacity/](https://mixed.co.jp/articles/web-project-reserve-capacity/)

Web制作プロジェクトのスケジュールは、基本的にメンバーが通常の生産性を維持できることを前提として作られています。

しかし実際のプロジェクトでは、仕様変更、不具合への対応、確認の遅延、別案件の遅延、担当者の休暇など、計画時には予測できなかったことが発生します。

一つひとつは大きな問題ではなくても、それを既存メンバーだけで吸収し続ければ、少しずつプロジェクトの余力が失われていきます。

プロジェクトが炎上してから人を増やすのではなく、正常に進行している段階から「予備戦力」を準備しておくことが重要です。

## この記事の要点

* 必要人数だけで成立しているプロジェクトは、予定外の事象を吸収する余力がありません。
* 小さな遅延や追加作業を既存メンバーが吸収し続けると、生産性が低下し、別の遅延を生む可能性があります。
* 外注先を確保しているだけでは、予備戦力を準備したことにはなりません。
* 必要になったとき短時間で参加できるよう、正常時から情報・環境・コミュニケーションを準備しておくことが重要です。

## プロジェクトは予定どおりに進むとは限らない

Web制作では、プロジェクト開始時に要件を整理し、必要な作業を洗い出してスケジュールを作成します。

適切に計画・管理されたプロジェクトであっても、すべてが予定どおりに進むわけではありません。

たとえば、次のようなことは通常のプロジェクトでも発生します。

* 実装後に追加の仕様が必要になる
* 想定していなかった不具合が見つかる
* クライアントからの確認が予定より遅れる
* 他のプロジェクトで障害や遅延が発生する
* 担当者が休暇を取得する
* 調査に想定以上の時間がかかる

これらを完全になくすことは困難です。

問題になるのは、予定外の作業が発生すること自体ではなく、**それを吸収する余力がプロジェクトにないこと**です。

## 必要人数だけで成立している状態は不安定である

計画上必要な作業量に対して、必要な人数を配置する。

一見すると合理的ですが、その状態でメンバーの稼働が埋まっていれば、予定外の作業が発生したときに吸収する場所がありません。

最初は、既存メンバーが少し多く働くことで対応できるかもしれません。

しかし、その状態が続くと、本来予定していた作業に使える時間が減ります。

すると、

「追加作業を既存メンバーが吸収する」

「予定していた作業が遅れる」

「遅れを取り戻すためにさらに稼働を増やす」

「疲労や並行作業によって生産性が下がる」

「さらに作業が遅れる」

という状態になっていきます。

さらに、別のプロジェクトから応援を出せば、そのプロジェクトの余力も失われます。

一つのプロジェクトで発生した小さな問題が、別のプロジェクトや組織全体へ波及していく可能性があります。

## プロジェクトの炎上は突然始まるとは限らない

建物が倒壊するときも、必ずしも一つの大きな破損だけが原因になるわけではありません。

小さな破損によって別の部分へ負荷が移り、それが連鎖することで構造全体が不安定になることがあります。

Web制作プロジェクトも似ています。

「今日は少し残業して対応する」

「この調査は営業時間外に回す」

「別案件の担当者に少しだけ手伝ってもらう」

一つひとつは対処可能な問題です。

しかし、このような対応を繰り返しているということは、プロジェクトが持っていた余力を使っていることでもあります。

そして余力がなくなったところへ、もう一つ予定外の問題が発生すると、既存メンバーだけでは吸収できなくなります。

炎上が表面化した時点では、すでに複数の問題が連鎖していることがあります。

そのため、炎上してから対応策を考えるだけでは十分ではありません。

## 「予備戦力」を事前に準備する

そこで考えたいのが「予備戦力」です。

ここでいう予備戦力とは、通常の制作を担当しているメンバーとは別に、必要になったときプロジェクトへ参加できる人やチームを指します。

常に作業を依頼する必要はありません。

重要なのは、**問題が発生したときに作業を引き受けられる状態を事前に作っておくこと**です。

社内に十分な余力を持ったメンバーを確保できるのであれば、それでも構いません。

一方で、制作会社では複数のプロジェクトが同時に進行していることが多く、「今たまたま手が空いている人」を予備戦力として考えるのは難しい場合があります。

別のプロジェクトへ参加すれば、その余力はなくなるためです。

そのため、外部の制作会社やエンジニアなどを予備戦力として準備する方法もあります。

## 外注先を確保するだけでは予備戦力にならない

ただし、外注先を知っている、あるいは取引実績があるだけでは、プロジェクトの予備戦力として十分とは言えません。

問題が発生してから初めて依頼して、

「CMSの構成を説明する」

「設計書を共有する」

「開発環境へのアクセス方法を準備する」

「実装ルールを説明する」

「現在どこまで進んでいるのか説明する」

というところから始めていては、実際に作業へ入るまでに時間がかかります。

特にCMS構築では、サイトごとにコンテンツ構造、テンプレート構成、カスタムフィールド、プラグイン、公開方法などが異なります。

CMSに詳しい人であっても、そのプロジェクト固有の構造を知らなければ、すぐに作業できるとは限りません。

つまり、

**人を確保していることと、予備戦力を準備していることは違います。**

## 正常なうちに「戦力化」まで進めておく

予備戦力として機能させるには、プロジェクトが正常に進行している段階から準備しておく必要があります。

たとえば、

* NDAや必要な契約を締結しておく
* プロジェクトの目的や概要を共有する
* CMSの設計資料を共有する
* 実装・運用ルールを共有する
* 必要な環境へのアクセス方法を準備する
* プロジェクトの進捗や主要な変更を把握できるようにする
* 誰から、どのような形で依頼するかを決めておく

といった準備です。

すべての打ち合わせへ参加してもらう必要はありません。

目的は、通常メンバーと同じ情報量を持たせることではなく、**必要になったときの立ち上がり時間を短くすること**です。

平常時であれば、この準備も落ち着いて行えます。

一方、すでにプロジェクトが炎上している状態では、既存メンバー自身に説明する余裕がありません。

「事前に」が重要なのはそのためです。

## 予備戦力は大きな問題だけのためにあるものではない

予備戦力というと、大きな障害や深刻な遅延が発生したときに投入する人員を想像するかもしれません。

しかし、むしろ小さな問題の段階で使えることに意味があります。

たとえば、

「特定ページの表示不具合だけ調査してほしい」

「CMSのこの実装方法について確認したい」

「担当者が休むので、この作業だけ代わってほしい」

といった仕事です。

既存メンバーが無理をして吸収する前に、小さな負荷を外へ逃がすことができれば、プロジェクト全体の余力を維持できます。

予備戦力の役割は、炎上したプロジェクトを救出することだけではありません。

**プロジェクトを炎上する状態まで進ませないこと**にもあります。

## プロジェクトの安定性を設計する

プロジェクト管理では、スケジュール、タスク、担当者、進捗などを管理します。

しかし、それらが計画どおり進まなかったときに、どこで負荷を吸収するのかも事前に考えておく必要があります。

予定外の問題が発生しないプロジェクトを作ることはできません。

一方で、予定外の問題が発生しても、すぐに不安定にならないプロジェクトを作ることはできます。

必要な人数を揃えるだけではなく、

**「何かあったときに誰が引き受けられるのか」**

まで含めてプロジェクトを設計する。

そして、その人が必要になったときすぐに参加できるところまで事前に準備しておく。

予備戦力とは、単なる余剰人員ではなく、プロジェクトの安定性を維持するための仕組みの一つです。

## Mixedは「予備戦力」としての参加にも対応しています

株式会社Mixedは、小規模なWeb制作会社です。

大規模な制作体制を常時提供する会社ではありませんが、その分、プロジェクトの状況に応じて役割や参加範囲を調整しやすく、必要な部分へ小さく入ることができます。

また、Movable TypeやPowerCMSを中心としたCMS構築では、要件整理・設計からテンプレート実装、プラグイン開発、公開後の運用支援まで実務経験があります。

予備戦力に求められるのは、単純な人員の追加だけではありません。

「この部分だけ調査してほしい」「CMS実装だけ引き受けてほしい」「一時的に開発リソースを補ってほしい」といった状況で、プロジェクトの構造を把握し、必要な範囲へ短時間で参加できることが重要です。

小規模だからこそのフットワークの軽さとCMSの開発実績を活かし、制作会社のプロジェクトを前線ではなく後方から支える「予備戦力」としてのご相談にも対応しています。

プロジェクトが逼迫してからではなく、まだ余裕がある段階でご相談いただくことで、必要になったときに動きやすい状態を事前に準備できます。
